共働き公務員の住宅ローンまとめ!産休育休中の審査や税金控除はどうなる?

こんにちは、現役公務員のミドニーです!

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは、共働き公務員の住宅ローンまとめ!産休育休中の審査や税金控除はどうなる?です。

共働きの公務員が住宅ローンを組む際の注意点!

産休や育休中の公務員でも、住宅ローンの審査は通るのか?住宅ローン減税は適用対象か?

住宅ローン返済中の現役公務員女性が、公務員の住宅ローン事情について解説します!

共働き公務員夫婦の住宅ローン

公務員というのは非常に共働きをしている人が多いです。

最も多いのが夫婦ともに公務員というパターン。

その場合、夫婦の所得にほとんど差がないことになりますので、住宅ローンを組む際も夫婦2人で組むということが可能です。

実際そのようにしている公務員夫婦はかなり多いです。

夫婦2人で住宅ローンを借りた場合、夫婦それぞれが支払うべき税金について、住宅ローン減税を受けることができます。

では、共働きならば夫婦2人で借りる方がお得なのか?

メリット・デメリットを詳しくみていきます!

住宅ローンを夫婦2人で借りた場合の税金上のメリット

住宅ローンを借りると、住宅ローン減税という税金上の優遇を受けることができます。

住宅ローン減税というのは、ローン残高の1%について、税金が安くなるという制度。

例をあげてざっくり説明してみます。

仮定条件:ローン残高 2000万円 →20万円分の減税枠がある

【夫のみのローンの場合】

夫の税金が20万円安くなる

【夫婦半々のローン場合】

夫と妻、それぞれの税金が10万円ずつ安くなる

つまり、上記の例について考えてみると、夫が20万円未満の税金(所得税・住民税の合計)しか支払っていない場合、20万円分の減税枠を使い切れなく損してしまうことになります。

夫婦でローンを組んでいれば、たとえ夫婦それぞれの支払っている税金が20万円未満であっても、夫婦合わせれば、10万円×2=20万円の減税枠を無駄なく活用できるというメリットがあります。

住宅ローンを夫婦2人で借りた場合の税金上のデメリット

一見すると、税金上は夫婦二人でそれぞれに借りた方がお得に思えますが、思わぬ落とし穴もあります!

それは、妻が育休に入った場合です。

夫婦の片方が産休・育休に入った場合、住宅ローンはどうなってしまうのか、見ていきます!

公務員は産休中でも住宅ローン減税の対象?

住宅ローン減税というのは、支払うべき税金が減額になるという制度。

つまり税金自体を支払っていなければ、一切の恩恵が受けられません。

しかし、産休中の公務員にはお給料が全額支給されており、所得税などの税金も支払っていますので、産休中であっても、税金上は産休前とほぼ変わらない状態。

つまり産休中は住宅ローン減税の適用対象になります。

強いて言えば、産休中は通勤手当や残業手当など、一部の手当を受給することができないため、産休前よりは給与額が少なくなり、支払っている税金の額も若干減額になります。

ただ、ほとんど誤差の範囲内です。

結論として、公務員は産休に入っても住宅ローン減税には支障なしです。

住宅ローン返済期間中に育休に入ったらどうなる?

一方で気をつけたいのが、住宅ローン返済期間中に育休に入ってしまうというパターン。

育児休業期間中は給料や手当の支給が基本的にはありません。

育休期間中の最初のボーナスが支給されることはありますが、それ以外の給料・手当の支給は原則なしです。

参考:公務員の産休育休中のボーナスはいくら!?多くもらう裏技も紹介!

給与の支給がないため、所得税も発生せず、結果として住宅ローン減税の対象外となります。

育児休業手当金は住宅ローン減税の対象外

育休中は、共済組合などから結構な額の育児休業手当金が支給されますが、これは税金の対象にならない非課税収入にあたります。

そのため、育児休業手当をいくらもらっていても、所得税は支払わなくて良いのです。

所得税の支払いがないこと自体はお得でありがたいのですが、所得税を払っていないということは、住宅ローン減税の適用対象にならないということ。

つまり1~12月の1年間の全ての期間について育児休業を取得しており、所得税対象の給料や手当を一切受給していない場合は、その1年間は住宅ローン減税の恩恵を受けることができません。

本来であれば受けられた住宅ローン減税の枠を、捨ててしまうようなことになります。

育休中は夫に住宅ローン減税を付け替えることが可能か

そこで考えるのが、育休中の妻で減額できなかった分の住宅ローン減税を、夫に付け替えることができるのかということ。

夫自身は既に住宅ローン減税を適用済みですが、さらに妻で減税できなかった減税枠を夫の方に上乗せし、税金を安くできたらありがたいですよね。

しかし、残念ながらそのようなことはできません。

住宅ローンというのは、夫・妻それぞれが個人として借りているというような解釈になります。

そのため、夫婦半々で住宅ローンを借りていた場合、妻の借入50%分に適用されるローン減税は、あくまで妻本人のみが対象。

夫婦であったとしても、夫の税金から妻の減税分も差し引くということはできないのです。

年の途中から育児休業を取得した場合はどうなるか

1年まるまるではなく、半年についてのみ育児休業取得した場合は、半年間は給料・手当が支給されていることになります。

そのため、税金も満額の半分程度支払っていることになりますので、その支払った税金額を上限として、住宅ローン減税が適用になります。

給与が少ない人の場合、半年間のみの勤務では住宅ローン減税の恩恵を全て受けきれないということもあるかもしれません。

こればかりは、その人の収入や、減税額の計算基礎となる住宅ローンの残高によっても異なりますので、ケースバイケースです。

住宅ローンを夫婦2人で借りるかどうかは慎重に検討

住宅ローンを夫婦2人で借りることによるメリットもありますが、住宅ローンを組む世代というのはちょうど子育て世代と重なることが多いです。

また公務員女性の場合、育児休業を長めに取得する人が多いため、住宅ローン減税を受けられない期間が長くなりがちです。

夫婦2人で借りたことにより、結果として住宅ローン減税の恩恵を活かしきれなくなるという可能性も高いのです。

住宅ローン減税が受けられる期間中に、育児休業などを取得する予定がないかどうか、自分のライフプランと相談しながら、夫婦で借りるか1人で借りるかを決定すると良いでしょう。

育休中の公務員は住宅ローンの審査に通らない?

育休中だからといって、住宅ローンの審査に必ずしも通らないというわけではありません。

公務員という職業の安定性や退職率の低さなどを勘案すると、産休育休中であっても住宅ローンの審査には他の職業よりも通りやすいといえます。

しかし全ての金融機関で大丈夫かと言うと、そうとも言えないようです。

中には育児休業期間中は住宅ローンの審査を厳しめにしているという金融機関も。

育児休業を予定している人が住宅ローンを組むことを検討している場合は、産休育休に入る前にローン審査を受けておくのも一つの手かもしれませんね。

なるべく多くの金融機関での比較検討できた方が、より安い利率で借りられることが多いですので、育休前に借りられるよう、借り時のタイミング調整も必要でしょう。

まとめ

住宅ローンというのは一生の内でも大きな買い物です。

住宅ローン減税も、うまく活用すれば非常にお得な制度ですので、自分の家庭ではどのような借り方をするのが一番お得なのか、よく検討してから決めましょう。

公務員の住宅ローンについては、他にも様々な検討ポイントがあります。

以下に参考記事を載せておきますので、是非ご覧ください。

参考:公務員の住宅ローンの金利や返済方法!2馬力共働き夫婦はどうする?

参考:公務員の住宅ローンのおすすめは共済?ろうきん?銀行?

参考:公務員が借りる住宅ローンはいくら?4000万〜5000万円は余裕!?

それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!