いつもご覧いただき、ありがとうございます!
現役公務員のミドニーです。
今回は、公務員試験に有利な大学の学部・学科は?合格者を公務員がリサーチ!がテーマです。
地方上級(都道府県庁等)公務員試験の合格者は、どんな学部の人が多いのか?
公務員試験に有利なのは、どのような学部の人なのか?
現役公務員が実体験をもとに詳しくお伝えします!
公務員試験に有利な学部はどこか
公務員試験に有利な学部って実際あります。
公務員試験は筆記試験も重要なので、筆記試験の出題傾向と学部で学んだ内容がリンクしてくるからです。
でははどこの学部が有利なのか、早速見ていきましょう!
公務員試験に有利なのは法学部と経済学部
公務員試験の科目は多岐に渡りますが、その中でも配点が高いのが法律科目と経済科目。
そのため、法学部や経済学部などで、法律や経済の基礎知識を学んでいる人は、圧倒的に有利であるといえます。
公務員試験は出題範囲が広いものの、出題内容は基本的なものが多いです。
公務員試験において、深い理解を必要とするというよりは、いかに幅広く学ぶかというところがポイントになってくるのはそのため。
その点、大学の授業を通して長い時間、法律や経済の基礎を学んでいる方は、その分、法律や経済にかける勉強時間を大幅に節約でき、他の分野の勉強に充てることができます。
意外と有利なのが理系学部
それ以外で意外と有利だと思うのが、理系学部です。
基礎的な教養科目の一つとして、数的処理という、数学的論理的思考能力を問われるような問題が出題されます。
こちらの科目の配点も結構高いため、数学や論理的思考能力に自信がある人は有利と言えます。
また、法律や経済などの多くの科目が、学んだことのない人でも努力次第、かける時間次第で習得できるのと異なり、数的処理にはある程度のセンスが必要であり、あきらかに向き不向きがあります。
解くためのコツのようなものもあるので、数をこなせば着実にできるようにはなるものの、経済や法律などと比べてみると、マスターするまでのハードルは高いです。
そのため、元からこういった課題を得意としている人は、かなりのアドバンテージがあると言えます。
知識を問う問題ではないため、なかには全く勉強しなくても満点が取れるという人もいます。
学部を問わず国公立大学は有利
学部を問わず、国公立大学出身の人は有利です。
なぜなら公務員試験の教養科目には、大学受験で使う全科目が含まれているからです。 (正確には受験で使わないような音楽や美術といた科目も含まれています)
大学受験の全科目を全て完璧に学びなおすというのは、実際不可能です。
そのため、最低限の勉強をしつつ、基本的には大学受験時の貯金で点数を稼ぐしかありません。
国公立大学出身者は、センター試験の全科目を勉強していることが多いため、この時の貯金が生きてくるのです。
専門試験に比べて配点は少ない教養試験ですが、ここで少しでも点を稼いでおくと、かなり有利です。
専門試験は、勉強次第で専門外の学部の人でも十分な点数を取れますが、教養試験で確実に点数をとろうと思うと、とても全範囲を勉強するには、時間が足りません 。
そのため国公立大学出身の人は有利であると言えます。
合格者が多い学部はどこか
私が勤務する自治体や近隣自治体、知人公務員などから情報を得るなどし、合格者の学部の実際をリサーチしてみました。
経済学部出身が最も多い
合格者の出身学部はほとんどが文系学部ですが、その中でも一番多いのが、経済学部です。
日本の大学全体で、経済学部が一番多い学部ということが大きく影響していると思われます。
法学部出身も二番目に多い
法学部出身者も経済学部に次いで多いです。
経済学部より学生数が少ないため、人数的には経済学部より少ないですが、公務員試験では法学部が有利なことなどもあり、就職先の選択肢にも入りやすいのだと思います。
法学部出身者のなかには、司法試験に合格できなかった、いわゆる司法崩れと呼ばれる人もいます。
公務員試験専門科目の多くを占める法律分野をしっかり学んでいるため、司法試験からの転向もしやすく、また合格率も高いようですね。
その他の学部は千差万別
法学部や経済学部以外にも、様々な学部出身の方が行政事務職の公務員として活躍しています。
文学部、教育学部、社会学部、商学部など、ありとあらゆる学部の出身者がいます。
なかには理系学部出身の人もいますが、理系出身の場合は、行政職よりも、土木職、農業職、建築職、水産職などの、専門分野に分かれた技術職を受験する人が一般的です。
まとめ
今回のポイントです。
- 公務員試験で有利なのは経済学部と法学部
- 理系学部出身者は数的処理などの分野で有利
- 国公立大学出身者は教養試験の分野で有利
- 合格者に多いのは経済学部と法学部出身者
公務員試験の出題傾向により、学部による有利不利は少なからずあります。
有利な学部出身でない場合、一から勉強しなければならないため、おのずと勉強に必要な時間も人より多くなります。
しかしその差は、乗り越えられないほど大きなものではありません。
また、面接試験が重視されるようになっているため、人と違う学部で学んだ経験や能力は、面接でアピールしやすい強みにもなります。
自分の出身学部を踏まえ、得意分野、苦手分野などを確認しつつ、戦略的に試験対策に取り組みましょう。
公務員になった後の出身学部と配属先の関係については、以下の記事をご覧ください。
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!