こんにちは、現役公務員のミドニーです!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、出世したくない公務員の出世拒否理由に納得!出世のデメリットは沢山!です。
世の中には出世をしたくないと拒否する公務員がいます。
公務員が出世したくない理由とは何なのか?
現役公務員がリアルな公務員事情を語ります!
出世したくない公務員
人生の大半を仕事に費やしている勤め人にとって、出世というのは自分の人生が肯定的に評価された結果ともいえます。
そのため、基本的に出世を嬉しく思う人は多いはず。
しかし一方で、世の中には出世をしたくない公務員も一定数います。
かくいう私自身も、出世にあまりこだわりはありません。
仕事で評価されること自体は、素直に嬉しく感じますし、モチベーションアップにもつながります。
しかし、出世したいのかどうかと問われると、
特に出世したい理由が思いつかないのです。
具体的に出世をしたくない公務員の理由についてみていきましょう!
出世したくない公務員の理由
出世のメリットとデメリットについて考えた時、正直デメリットの方が多く思い浮かびました。
この時点で、出世をしたくない公務員がいることの理由が説明できてしまうかもしれませんね。
具体的な出世のデメリットについて、順番に見ていきます。
出世しても給料が増えない
公務員は年齢が上がるほど給料表の階級も上がっていくため、基本的に右肩上がりで給料が増えていきます。
そして、年齢だけではなく出世をして役職があがれば、当然給料の増える割合も高くなっていきます。
では出世しても給料が増えないとはどういうことなのか?
それはズバリ、管理職になってしまうから。
管理職になってしまうと、管理職手当が貰える代わりに、残業手当が支給されません。
管理職手当の金額は6万円程度とさほど高くなく、また役職アップによる給料表の上昇率もさほどではありません。
そのため、残業をすることが習慣になっている人の場合、管理職になることで、残業代分だけもらえる手取り給与の額が下がります。
公務員の残業代は毎月の給与額に比例しますので、50代であれば、時給4000円くらいは超えます。
月に15時間残業すれば、管理職手当6万円を上回る額がもらえてしまうのです。
月に15時間の残業とは、1日平均45分の残業です。
このくらいの残業時間は、多くの人がこなしていますので、普通に働いているなら、管理職でない人の方が手取り給料が高くなるということです。
実際、同じ年齢の管理職と一般職員を比べると、一般職員の年収の方が全然高い、というケースを沢山知っています。
レアケースではなく、よくある話です。
残業をするか否かで条件は変わってきますが、出世をしたから給料が高くなるというような方程式は、公務員には当てはまりません。
民間企業の人と管理職の給料の話をした時に、公務員の管理職の年収の低さに非常に驚かれたことがあります。
民間企業の管理職と比較して、ありえない収入の低さだったようですよ。
地位はあっても金がないのが公務員エリートの真実です!
交際費支出が増える
給料はさほど増えないけれども、出世すると明らかに増えるの交際費支出です。
偉くなれば偉くなるほど、役所内外の飲み会や会合、懇親会に出席をする機会が多くなります。
部署によってかなり差はあるものの、対外的な業務を担当する部署のお偉いさんの懇親会数は半端ないです。
完全に仕事といえる会合も多いですが、当然これらも自腹になります。
参加費は一回安くても3000円~5000円はしますので、ちりも積もれば痛い出費です。
普通の飲み会で5000円を支払うのは仕方ないところですが、形式ばった会合の席というのは、名刺交換と挨拶で2時間程度が終わってしまうことも。
それでも参加費はきちんと自腹で払わなければいけないのは辛いところです。
ちなみに民間企業ですと、そういった会合の会費は当たり前のように経費で落とせるところが多いです。
民間企業の人が受付で領収書をもらって帰るのを横目に、自分の財布からお金を出さなければならない公務員管理職は切ないです。
部下に奢る機会が増える
公務員や民間企業問わず、先輩や上司が部下におごる習慣というのは多くあります。
飲み会の席や出張先での昼食などが多いかもしれませんね。
民間企業の場合、圧倒的に先輩や上司の方が給料が高いので、何とも思わないかもしれませんが、公務員管理職の給料はさほど高くありません。
しかし、ありがたいことに公務員上司や管理職がおごってくれることは多いので、これまた、上司にとっては、ちりも積もれば痛い出費でしょう。
責任が増える
偉くなってくると権限が強くなり、色々な決定権が与えられます。
その一方で、それに伴う責任というのも増えます。
何か不祥事があった時に、全く関係していなくても管理職というだけでお給料を下げられたりすることもありますし、組織の代表として謝罪をする機会もあるでしょう。
そのため多くの部下の業務をまんべんなくチェックする必要があり、プレッシャーという意味では一般職員の比ではありません。
幅広い業務に精通した知識が求められますので、情報収集や勉強も必要になります。
仕事好きな人でないと、辛いところです。
長期休暇が取りにくい
管理職になったからといって休暇が取れないというわけではありません。
むしろ偉い立場だからこそ、周囲に気兼ねなく休めるのでは、と思われるかもしれません。
確かにそのような側面はあるかもしれませんが、長期の休暇となると話は別です。
管理職として立場が上になればなるほど、自分が長期間不在にすることにより影響を及ぼす部下の人数が増えていきます。
役所の場合、上司のOKがないと仕事が進められないのが基本ですので、その上司が長期間不在にしていると、ありとあらゆる仕事が滞ってしまうということになります。
もちろん長期間不在の場合は、トップではなくナンバー2がOKを出したりといった、代理の決済なども行われますが、重要な案件などはやはり管理職がいないと進められないということも少なくありません。
そう考えると、自分の都合、例えば家族旅行などで長期間の休暇を取得するのは躊躇してしまうでしょう。
取得するにしても、なるべく支障のない時期を選ばなければいけないと考えますので、他の職員も休みがちになるお盆休暇に合わせて休むなど、業務上の繁忙期と重ならないように、配慮する必要があります。
お盆休暇に長期の旅行なんて、値段が高くて嫌だなぁ、と思ってしまいます。
部下への配慮が求められる
上司と部下どちらがポジションとして楽なのかという点で考えると、私は部下の方がお気楽なのではないかと思います。
部下というのは基本的に一人の上司の意向を気にして仕事をすれば、何とかなります。
一方で、上司が気にすべき対象は、部下の数が増えれば増えるほど多くなります。
組織内の部下同士がうまくやれているか。
仕事が滞ってしまっている部下はいないか。
など、管理しなければならない点は少なくありません。
特に最近はメンタル疾患で休暇を取得する公務員が少なくないため、自分の部下にそのような職員が出ないか、皆ハラハラしています。
何か問題が発生すると、管理職として慎重な対応が求められるがからです。
メンタル疾患を抱えた人に十分な配慮しなければならない一方、その周囲の職員に過剰に負担がいかないようにする配慮も必要です。
上司と部下との板挟みが辛い
役所の組織体系というのは、何重にもなっており、上司の立場になっても、更に偉い上司や管理職というのが存在します。
つまりどれだけ偉くなっても、上司の意向は気にし続けなければいけないということ。
一方で部下の意向も気にしなければいけないので、気にするポイントが増えてしまい、結構な負担です。
部下と上司の意向が一致しないというケースも少なくなく、板挟み状態になることも。
いわゆる中間管理職の苦悩というやつです。
公務員の出世は割に合わない
一般的に出世をすればするほど責任や負担というのは重くなる傾向にありますが、民間企業の場合はそれに見合った給料支給されるため、納得できる部分もあります。
しかし公務員は給料額が変わらず、責任のみが増えるという悲しい職場。
正直、割に合いません。
家や周囲からの評価が得られることによる自己満足ぐらいしか、明らかなメリットが見当たらないのです。
参考: 公務員が出世するメリットがショボ過ぎる!地方公務員が語るリアル!
公務員の出世を拒否する人
出世を拒否しますと明言している人は少ないと思いますが、出世をしないで済むように画策している人はいます。
例えば昇任試験を受けないようにしたり、
家庭の事情で激務は無理と訴えておいたり、といった具合です。
仕事のできない公務員であれば、出世をしてしまうかもという心配も無用ですが、優秀な公務員は、組織的に出世コースを歩まされ、トントン拍子に出世をしてしまいます。
どうしても出世をしたくないのであれば、何かしらの対応策を打っておく必要はあるでしょう。
出世せずとも良い仕事はできる
公務員の中には、管理職よりも現場仕事の方が好きという人も多くいます。
もちろん決定権は管理職ほどではありませんが、最前線で色々な問題に触れて、意欲的に取り組む方が性に合ってるという人ですね。
そういう思いを持つ人ほど、評価されて出世してしまうというジレンマはあるのですが(笑)
出世だけがすべてではないというのは、一理あると思います。
参考: 地方公務員の王道出世コース!◯◯部署に異動すれば出世確実!?
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!