出世するタイプの公務員とは?エリートコースを歩める人の理由!

こんにちは、現役公務員のミドニーです!

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは、出世するタイプの公務員とは?エリートコースを歩める人の理由!です。

公務員で出世するのは、どのようなタイプの人か?

能力があるのに出世できない公務員に欠けているスキルとは!?

現役公務員が、公務員の出世事情について、実際のところをお伝えします!

出世する人の典型例

まずは、出世する公務員の王道パターンについて、みていきましょう。

仕事ができる公務員は出世する

あまりに当たり前なことですが、仕事ができる人でなければ出世はできません。

しかしこの「仕事ができる」の定義が問題。

公務員と民間企業では、仕事ができる人の定義が少し違います。

公務員というのは、結果が見えにくい仕事。

営業成績や売上といった、数値化される仕事ではなく、また仕事の種類もかなり多岐に渡るため、「仕事ができる」ということを客観的に評価することが非常に困難なのです。

部署が違う場合はもちろんのこと、同じ部署内の職員同士であっても、それぞれに全然違う仕事をして、違う業務目標を追っているということが少なくありません。

それらの人に対して、一律に同じ基準で評価をするというのは、はっきり言って相当困難です。

人と比較することで評価するのは簡単ですが、それができないということですからね。

では、どうすれば「仕事ができる」と評価されるのでしょうか?

優秀な公務員は忙しい職場に配属されるの?暇な部署は左遷人事!?

コミュ力がある公務員は出世する

そこで、公務員に必要とされるのが対人能力。

いわゆるコミュニケーション能力というやつです。

要するに、仕事ができるように上司に見せる能力です。

数字で評価ができないのであれば、評価は上司の個人的判断によるところが大きくなります。

ただ、個人的な好き嫌いで評価されるという意味ではありません。(それもゼロではないかもしれませんが…)

せっかく良い仕事をしたとしても、上司に「良い仕事をしている」と認識してもらわないと、評価につながらないということです。

つまり、「私はこれだけの大変な仕事をして、こういうスゴイ成果を出しました!」ということを、自分からある程度アピールしていく必要があるということです。

https://midoney.net/wp-content/uploads/2018/10/FaceQ1539467288203.png
ミドニー

ちなみに、アピールをやり過ぎると、周囲も上司もドン引きなので、そこはさりげなく、常識の範囲でアピールしましょう。

基本でありながら、意外と効果的なことが「報告・連絡・相談」、いわゆるホウレンソウを、きちんと心がけるということ。

部下としての信頼感がアップしますし、現状を的確に伝えることで、成果や実績をきちんとアピールすることにもつながります。

事務処理能力や折衝力など、同僚目線で見ていて「明らかに能力値が高いな」と感心するような人でも、そのことが上司に伝わらないと適切に評価されないことも。

なんとも、もったいない話ですよね。

能力が高いというだけで、仕事ができると評価されるとは限らない、ということを、覚えておく必要があります。

上司が自分をわかってくれないと憤慨する前に、上司に自分の現状をきちんと伝えられているか、一度考えてみる必要がありそうです。

エリート部署を経験している公務員は出世する

公務員の出世は、その人の異動部署を見ると、ある程度予測をすることができます。

なぜならば、仕事ができる公務員は、いわゆるエリート部署に異動させられるから。

つまりエリート部署を経験している人は、仕事ができるという評価をされてきた人ということなのです。

実際に仕事ができるかどうかはさておき、これまでに上司から仕事ができると評価された実績を持っているという点が重要です。

公務員は、40代になってからいきなり出世コースに乗るということは、まずありえません。

例えば、30代までにエリート部署など、ある程度のレベルの部署を一切経験しておらず、出先機関や比較的ゆとりのある職場のみで働いてきた人がいるとします。

その人が、40代になった途端、人が変わったように「仕事ができる人」になったとしても、若い頃からエリート部署を歩んできた人と同じような出世は望めないのです。

そこら辺が、公務員組織あるあるとしておなじみの「前例主義」。

民間企業では、抜群の結果さえ出せば、異例の大出世を果たすこともできるでしょうが、公務員の場合はコツコツと積み上げた実績が評価の重要ポイントになってくるのです。

なぜなら公務員の評価は、数字などで測れず評価しにくいため、これまで他の人(前の部署の上司等)など、いかに多くの人に評価されてきたかということが、非常に参考になるからです。

つまり、多くの人の評価の平均値でもって、その人の能力を判断していくということ。

まぉ、無難ですし、間違いないですからね。

自称ポテンシャルの高い人は、ぜひ若いうちからそのポテンシャルを発揮することをオススメします。

ちなみに、具体的な出世部署や公務員の王道出世コースについては、以下の人気記事で詳しく解説しています!

地方公務員の王道出世コース!○○部署に異動すれば出世確実!?

上司に気に入られる公務員は出世する

公務員として重要なポイントが、上司に気に入られるかどうかというところです。

上司といっても、中堅の上司ではなく、それなりに力を持った、組織内で発言権のある上司です。

そのような人に「君はいいね!」と認められると、いわゆる引き抜きに合うことがあります。

上司がいるエリート部署に、名指しで異動が決まるといったケースです。

(表立ってはありませんが、わりとよくある話です。)

そのような「有力な上司に気に入られる」という状態をキープできていれば、上司が在職している限りは、良い部署、いわゆるエリート部署を渡り歩くことができ、結果として出世コースに乗ることができます。

ただし上司も馬鹿ではありませんので、単にゴマをすって気に入られているというだけでは、エリート部署ではやっていけません。

基本の能力がそれなりにあってこそ、初めて成り立つ関係ということになります。

また、エリート部署を経験しているということは、出世街道に乗っているエリートやエリート候補者と、多くの人脈を持ってるということになります。

公務員は人脈が命です。

誰だって、「面識は無いけれど、優秀だと噂される人」よりも「自分が一緒に働いた経験から、優秀だとわかっている人」の方を「間違いなく優秀な人」と判断して、重要なポジションに抜擢すると思いませんか?

対人能力がないと出世できない

まれに公務員にいるのですが、

・仕事がものすごくできる

・かなり高学歴

・明らかにIQが高そう

・しかし・・・コミュ障

そんな人がいます。

人と話すことが極端に苦手であったり、異動する各部署で同僚とトラブルを起こしたり、といった人間関係が苦手な人というのは、残念ながら出世することはできません。

たとえどんなに事務処理能力が高くても。

公務員職場は、人間関係を重視する職場です。

内部の人間関係はもちろんのこと、対外的な関係、住民や対外組織への対応といった、コミュニケーションスキルは、実際重要です。

そのような職場にあって、チームワークを乱すような職員は、単純に嫌われます。

また、出世して管理職になるということは、部下を束ねるスキル、つまり対人能力が必要とされるということ。

人との関係を適切に気づけないような人は、部下をまとめ、育成する管理職の資質がないと判断され、そこそこのポジションまでしか出世できません。

個性の強い管理職は沢山いますが、あきらかにコミュ障な人は、さすがにいません。

まとめ

まとめると、公務員で出世するタイプとは、

  • 能力的に「仕事ができる」
  • 能力・実績を、きちんと評価してもらっている
  • 評価の結果として、エリート部署を経験している
  • さらに、力のある上司に気に入られると、出世が加速

ただし、能力があったとしても、対人関係に問題がある人は、出世できないというところがポイント。

社会人の愚痴として「上司が正しく自分を評価してくれない」という不満を耳にすることがよくありますよね。

もしかしたら、上司の評価が不適切だとか、自分の能力を十分にアピールできてないとか、色々原因はあるかもしれません。

しかし、公務員組織の人間をざっと見渡した時、評価されて出世コースを歩んでいるという人は、能力値もそれなり以上のレベルの物を持っています。

コネが全てのように思われがちな役所組織ですが、役所の人間も馬鹿ではありませんので、「全く仕事ができないけれど、ゴマすり上手な可愛い部下」を出世コースにのせるということは、さすがに今のご時世ありません。

間違えて過大評価され、出世部署に異動したとしても、評価者である上司が変わることにより、次の異動で出世コースではない部署に戻ります。

結論として、真面目に一生懸命仕事に取り組み、その結果として上司に気に入られることもある、というのが理想的な公務員のあり方なのではないかと思います。

そもそも、公務員の出世メリットは、民間企業のようにあからさまではないので、以下の記事などを参考に、なぜ自分は出世したいのか、考えてみるのもよいかもしれませんね。

公務員が出世するメリットがショボ過ぎる!地方公務員が語るリアル!


それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!