こんにちは、現役公務員のミドニーです!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、保険証紛失時の悪用対策と確認方法!慌てる前に必読!です。
保険証を紛失した時に悪用を防ぐ対策とは?
保険証が悪用されたかどうかの確認方法とは?
現役公務員が、保険証紛失時のトラブルと対策方法について詳しく解説します!
保険証紛失・盗難による悪用事例
保険証を紛失した時に心配になるのが、紛失した自分の保険証が悪用されないかということ。
保険証というのは自分の身分を証明する大切な証明書でもあります。
具体的な悪用例として考えられるのが、以下のケース。
- 身分証明として保険証を利用され借金をされてしまう
- 自分に成りすまして病院を受診されてしまう
残念ながら保険証を紛失した場合、悪用される可能性はゼロではありません。
ではどのような対策を取ったら良いのか。
具体的に例をあげて見ていきます!
紛失した保険証の機能停止
クレジットカードを紛失した場合、悪用されないようにすぐにクレジットカード会社に電話連絡し、カードの停止処理を行いますよね。
保険証も同じようにできないか、すぐに電話連絡すべきか、と考えてしまいがちですが、残念ながら保険証に関しては停止という措置はできません。
言うまでもなく、保険証はただのアナログなカードです。
クレジットカードのような電子機能はついていません。
そのため、システム的に停止をすることで「このカードは使用できません」といったような状態にすることはできないのです。
それゆえに紛失したとしても、保険証発行元(健康保険組合、共済組合等)に迅速に電話連絡する必要はありません。
(もちろん再発行手続きは早い方がよいですが、紛失した旨を緊急連絡する必要はないということです)
電話連絡をしたところで、保険証発行機関(健康保険組合、共済組合等)が悪用防止のために打てる手は特に無く、再発行方法の案内などをされるだけです。
紛失した保険証の番号変更
保険証を悪用されないために、紛失した保険証の番号を変えたいと考える人もいるでしょう。
保険証には個人ごとに個別の番号が割り振られています。
その番号を変更できれば、保険証が悪用されても、「その番号の保険証は既に無効になっています」というような説明ができるというわけです。
しかし、残念ながら保険証の番号を紛失を理由に変えることはできません。
紛失により新たに再発行された保険証は、保険証に「再発行」というような印字がされるケースはありますが、保険証の番号自体は原則変わりません。
そのため、保険証を再発行しても、元の紛失した保険証は、これまで通り使用することができてしまいます。
つまり、第三者の手に渡っていたとしても、有効な保険証として存在し続けてしまうのです。
なんとも怖い話ですが、どうしようもありません。
保険証が悪用されたかの確認方法
保険証の悪用を防げないのであれば、せめて悪用されたときには、速やかに対処したいですよね。
保険証が悪用されたことを確認できる方法として、共済組合や健康保険組合などから届く医療日のお知らせ(診療履歴)を確認するという方法があります。
医療費のお知らせの発行頻度などは、所属する健康保険組合等によって異なりますが、年に1回程度、「いつ、どこの病院で、いくら医療費がかかったか」という個人の受診リストのようなものが届きます。
1年分のクレジットカード利用明細書のようなイメージです。
その医療費のお知らせが届いたら、身に覚えのない受診履歴が記載されていないか、きちんと確認しましょう。
もし不審な受診履歴が記載されていたら、自分の保険証を病院で不正に使用された可能性があります。
病院で保険証を悪用されたらどうなる?
病院で自分の保険証を不正使用されたらどうなってしまうのか?
実は、保険証を病院で不正使用されても、不正使用者が病院窓口できちんと自分の医療費3割負担分を支払ってくれれば、不正使用された人(保険証の本来の持ち主)には金銭的デメリットはありません。
保険証を使用して医療機関を受診した時に発生する医療費10割のうち、原則として、7割は健康保険組合等が負担、残り3割は病院受診者(本人)が病院窓口で負担となっています。
つまり、個人負担の3割分を不正利用者が負担してくれれば、それ以上の個人負担を請求されることはないということになります。
しかし保険証を悪用されるなんて気持ちの良いものではありませんし、健康保険組合等からすると本来払わなくてよい医療費7割分を負担させられることになってしまいますので、医療費のお知らせは必ずチェックしておきましょう。
自分が損しないとか以前の問題として、そもそも保険証の不正使用は犯罪ですから、不正使用を発見したら、速やかに健康保険組合等に連絡しましょう。
保険証の紛失は警察に届けるべき?
保険証の紛失を警察に届けるかどうかは個人の判断になりますが、本当に心配なのであれば、紛失届を出しておくのも有効な手です。
残念ながら警察に届けたところで、保険証の悪用自体を防ぐことはできません。
しかし、実際に保険証が悪用された時に、悪用された保険証が紛失したものとして届けられた無効な保険証である、というような訴えをする材料にはなります。
考えたくもないですが、紛失した保険証を身分証明書として使用され、第三者に自分名義で借金をされてしまったなどのトラブルが起きることもありえます。
保険証には有効期限が設定されているタイプと無期限のタイプとがあります。
もし無期限の保険証を紛失し、これからも長く使い続ける(退職まで期間が長い等)ような状況であれば、警察に届けておくのも良いと思います。
ただ実際にそこまでしている人は、あまり多くないのではないかという印象です。
まとめ
残念ながら保険証を紛失した時の悪用対策として、決定的な有効策はありません。
保険証というのは身分証明にも使用可能な重要なものです。
保険証紛失時に悪用を防ぐのが難しい以上、そもそも紛失しないよう気を付けるのが最善にして唯一の対策となります。
自宅で紛失した分には悪用されることもありませので、保険証を財布に入れて持ち歩くのをやめるなど、保険証の常時保管場所についても、慎重に考えた方が良いかもしれませんね。
紛失した時の再発行については、以下の記事で解説しています。
知られざる裏ネタについても書いていますので、興味のある方は読んでみてください!
参考: 保険証紛失時の再発行手続き・対応!始末書は必須?こっそり裏話も!
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!