こんにちは、現役公務員のミドニーです!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、公務員が出世するメリットがショボ過ぎる!地方公務員が語るリアル!です。
公務員が出世すると、どのような良い事があるのか?
お金?地位?それとも・・?
現役地方公務員が、公務員の出世メリットについて語ります!
公務員が出世するメリット
世の中の一般的な勤め人であれば、誰しも出世すれば嬉しいのが普通ですよね。
なぜなら、出世をすると色々なメリットがあるから。
しかし出世のメリットというのは、職業によって大きく異なります。
公務員が出世すると得られるメリットとは何なのか?
民間企業との違いなども意識しながら、詳しく見ていきましょう!
出世で給料が高くなる
公務員というのは、年功序列で給料が上がっていきますが、ある一定以上の年齢になると明らかに出世による差というものが出てきます。
もちろん、出世して役職に就いたり管理職になると、基本給もその分だけ高くなります。
しかし、民間企業に比べると出世による基本給の上げ幅は驚くほど小さく、正直、大きなメリットとは言えません。
出世で管理職手当がもらえる
公務員が出世して管理職になると、管理職手当がもらえます。
公務員のなかで、管理職になれるのは一部の職員に限られます。
管理職しかもらえない手当がもらえるというのは、わかりやすい出世のメリットと言えるでしょう。
ちなみに管理職手当は毎月6万円程度。
世間が思うより安い金額です。
しかも、管理職手当がもらえるからといって年収があがるとは限らないんですよね。
むしろ、管理職のが年収が低いケースもあります。
詳しくは別の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
出世で権限が強くなる
どのような組織でも、偉い人ほど物事の決定権を持っています。
何か判断に迷った時や意見が割れた時には、最終的に偉い人の意見が通るものです。
若手職員のうちに自分の思ったように仕事を進められずに悔しい思いをしたという人であれば、出世することで、思い通りの仕事がしやすくなるでしょう。
自治体運営の舵取りができるのですから、やりがいはありますよね
また、公務員組織の悪しき慣習を正したいとか、働き方改革をしたいとか、組織を変えたいという情熱を持っている人は、出世をすることで、その夢を実現できる可能性は高くなるでしょう。
参考: 地方公務員の王道出世コース!◯◯部署に異動すれば出世確実!?
良い再就職先が見つかる
年金受給開始年齢が65歳に引き上げられたことから、60歳の定年後も仕事に就きたいと考える公務員が増えています。
将来的に70歳ぐらいまで年金受給開始年齢が引き上げられると、再就職の重要性というのは、さらに増してきます。
公務員の場合、管理職で定年を迎えれば、良い再就職先を紹介してもらうことができます。
いわゆる「天下り」のようなことです。
外郭団体の管理職ポストなどが一般的で、当たり外れはありますが、比較的楽な仕事が多く、定年前ほどではありませんが、そこそこの給料をもらえます。
また、再就職先でも管理職として迎えられることが多いため、60歳を過ぎて、一から仕事を覚えるという苦労をしなくても済みます。
管理職以外の公務員でも、再就職や再雇用などの斡旋等をしてもらうことはできますが、管理職ほど恵まれたポジションが用意されるわけではありません。
再就職の面では、出世しておくと大きなメリットがあると言えます。
再就職公務員を迎える側(外郭団体等)の立場としても、役所で管理職をやっていた人というのは、役所内に顔が利く有力者ということで、採用するメリットがあるのです。
要するに、出世した公務員というのは、退職しても使える人材ということです。
公務員の数少ない出世メリットのなかでは、意外とまともなメリットと言えるかもしれません。
出世すると早く帰宅できる
出世すればするほど早く帰れる、とまでは言えませんが、一般的に地方公務員はこのような傾向があります。
偉い人が帰らないと、若手職員が帰りにくいというのはよくある話。
つまり、偉くなれば他の人よりも早く帰りやすくなるのです。
もちろん部下より上司の方が遅くまで残業しているというケースもありますが、 偉い人の方が 周囲に気兼ねなく早帰宅できるのは間違いありません。
とはいえ、働き方改革などで残業縮減の流れがあるなかでは、今後は大きなメリットとは言えなくなるでしょう。
出世で周囲から評価される
出世をして偉くなるというのは、わかりやすい評価ポイントを手に入れるということです。
家族「お父さんすごいね!」
同期「あいつが同期で一番の出世頭だ」
部下「昇進、おめでとうございます!」
みたいな感じですね。
また、役所外の人からも、「偉い人」ということで別格の扱いを受けます。
これらの評価を大きなメリットと捉えるかどうかには個人差がありますが、少なくとも嫌な気持ちはしないでしょう。
人間は周囲との比較が大好きな生き物です。
他の人よりも出世をしているとなれば、当然優越感も得られます。
公務員が出世するメリットがショボすぎる
出世することで得られるメリットについて、色々と見てきましたが、正直どれもパッとしません。
じっくり検討をしてひねり出したメリットが、これまで記載したようなものしかないのです。
これらのメリットを示されて、「よし!出世してやるぞー!」とやる気になる若手職員が一体どのくらいいるでしょうか。
出世欲が少なからず仕事への意欲に繋がるのであれば、もう少しわかりやすい出世メリットがあった方が、若手公務員の意欲醸成にもつながるのではないかと思います。
公務員が出世する最大のメリットとは
公務員が出世をすることで得られる最大のメリット。
それは自己満足です。
民間企業などの場合、出世が分かりやすく給料に反映されることが多く、お金が出世の大きなメリットとなっています。
しかし公務員にはそれがありません。
公務員管理職はいわば名誉職のようなものです。
地位は得られるけれども、お金は得られない。
周囲からの評価や自分の達成感、自己目標の実現といった、良くも悪くも自己満足こそが公務員の出世のメリットです。
自己満足と言うと、悪い言葉のようにも聞こえますが、自分自身の人生の満足度を向上させるということは、人生を豊かにする重要な要素です。
出世をして自己満足を得ることが、自分にとって意味のあること判断するのであれば、十分に出世を目指す動機になり得ます。
それでも出世したい公務員達
お金(+自己満足)>>>自己満足のみ
なのは、言うまでもないですが、それでも出世したいと願う公務員は多いです。
特に男性公務員。
男のメンツってやつでしょうか?
もしくは、
出世=評価=自分の価値
と思っている人も多いのでしょうね。
それゆえに、優秀な職員を妬むなんて行為に及ぶケースもあるわけです。
参考: 現役公務員が目撃した職場いじめ!女の妬み・嫉妬は怖い!
まとめ
公務員の出世をメリットで捉えてしまうと、あまりにショボすぎるという結果になりました。
誰しも少なからずお金のために仕事をしている側面はあると思うので、出世が金銭的メリットにつながらない時点で、当然、「出世したくない」と思う人も一定数出てきます。
実際、出世を拒否する公務員というのも多くいます。
参考:出世したくない公務員の出世拒否理由に納得!出世のデメリットは沢山! 参考
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!