こんにちは、現役公務員のミドニーです !
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。
今回は、公務員は休みすぎ?休暇制度と実際の取得状況には差が!? がテーマです。
世間的には休みやすい、休みすぎといったイメージのある公務員ですが、実際のところ休みは多いのか?
公務員職場に休みやすい雰囲気はあるのか?
現役地方公務員が職場の実態などを踏まえつつ、実際のところをお伝えします。
公務員の休暇制度について
公務員の休暇制度として代表的なものは、年次休暇と夏季休暇、正月休暇です。
他にも、看護休暇とか介護休業とか色々あるのですが、今回は公務員が主に取得する、上記3つの休暇について説明していきます。
ちなみに、3つの休暇制度は、どれも給料の減額などは一切ありません。
それでは、早速見ていきましょう!
公務員の有給休暇(年次休暇)
理由を問わず公務員がいつでも取得可能な休暇が有給休暇(年次休暇)です。
年間20日間ありますが、1年間に取得しきれなかった分は、翌年に繰り越すこともできます。
繰り越し分も併せて、年間40日というのが、公務員が取得可能な有給休暇の上限です。
有給休暇は、1日単位ではなく、時間単位で取得できるケースが一般的です。
「用事があるから1時間早目に帰宅」といった使い方ができるため、時間単位の休暇は、非常にありがたいです。
公務員の夏季休暇
7~9月頃に5~6日程度取得できる夏休み。
有給休暇と違い、1日単位でしか取得できません。
自治体によっては、連続で取得することを奨励しているところもあります。
連休で取得しない場合、夏季休暇と有給休暇の違いがあいまい(というかほぼ無い)となってしまうため、あえて連休を推奨しているという事情です。
公務員の正月休暇
12/29~1-3までの6日間が基本です。
前後に土日などがくると、7連休以上になることもあります。
詳しくは、以下の記事でご確認ください。
公務員の休暇の取得状況
公務員の休暇制度はかなり充実していますが、制度があるからといって実際に休めなければ意味がないですよね。
公務員の休暇の取得状況を見ていきたいと思います。
公務員の有給休暇の取得状況
有給休暇の平均取得日数は以下のとおりです。
地方公務員の平均 →約11日
国家公務員の平均 →約14日
(出典:総務省自治行政局「平成28年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果」※端数は筆者編集)
地方公務員であるミドニーの職場も、大体平均11日くらいです。
20日間休める権利はありますが、実際に20日休む人はごく稀です。
公務員の有給休暇には、20日を上限として繰り越しができるという ルールがあります。
しかし、 ほとんどの公務員が使い切れずに毎年繰り越すため、ほぼすべての職員が最大日数の年間40日という有給休暇取得権利を持っているという状態にあります。(平均11日とか言ってるくらいなので、40日も休む人はいません)
ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇の前後に1~2日くらい有給休暇を足して、連休期間を長くしよう、といった取り組みも行われています。
組織的にそのような休暇促進の声掛けがされると、皆が休みやすい雰囲気ができるので、非常にありがたいです。
皆、空気を読んで、「正月前に有給休暇を足す人」と「正月後に有給休暇を足す人」といった風に、自然と2つに分かれていくイメージです。(職員皆が休むと、仕事が回らなくなるため、分担して休むイメージ)
公務員の夏季休暇の取得状況
これは、ほぼ100%に近いはずです。
有給休暇20日をすべて取得するというのは、現実的に厳しいので、せめて夏季休暇はみんな取りましょう、といった風潮があります。
実際、上司が積極的に「夏休みをとりましょう!」みたいな声掛けをしています。
5日間取得していない職員がいると、上司がさらにその上の上司に注意されるようなこともあるので、なかには、書類上だけ5日間取得したことにしている職員などもいます。
公務員の正月休暇の取得状況
これは、法律で決められた休暇なので、取得しないという選択肢はありません。
実際、正月休暇中に仕事が終わらず出勤している人も多少いますが、内緒の自主的な休日出勤というやつで、書類上は全職員が休んでいることになっています。
休む人・休まない人の違い
これは、以下3点によるところが大きいです。
- 個人の能力差
- 業務量の差
- 本人の希望
実際、有給休暇の取得平均日数は、地方公務員で11日となっていますが、これはあくまで平均値。
個人差がとても大きいのです。
事務処理能力、タイムマネジメント能力のある人は、休むために、それに見合ったスケジュールで仕事をしています。
また、公務員職場には、極端に忙しい部署と、極端に暇な部署というのが存在します。
当然、忙しい部署に 配属された場合、休暇は取りづらくなりますが、全く休めないかと言うと、そうではありません。
やはり、個人の意識や能力によるところが大きいというのが実際のところです。
また、休みを取るのが好きではないという人もいます。
少数派ですが、仕事が大好きすぎて、毎週日曜も好んで出勤している人もいます。(本当に楽しそうに働いています)
それと、休み自体は好きだけれど、休むことにより仕事が溜まるのが嫌なので、休まないという人もいます。
実際、公務員は分業が進んでいるので、自分が休んだからといって、誰かが自分の1日分の仕事をやってくれるわけではありません。
そのため、休暇の翌日に出勤すると、机の上が書類の山であったり、「昨日電話があったので、〇〇課に折り返し電話してください。」みたいな付箋が大量に貼り付けられていたり・・。
わかってはいるものの、休暇から一気に現実に引き戻された感じで、思わず「はぁ」とため息が出ます。
以下の記事に書いているとおり、忙しい部署は出世コースであることも多いのが、唯一の救いという感じでしょうか。
地方公務員の王道出世コース!○○部署に異動すれば出世確実!?
公務員職場は休みやすい雰囲気か
仕事の状況的に休暇を取れるという場合でも、休みやすい雰囲気でないため、休暇が取れないということはあります。
筆者も複数の職場を経験していますが、正直言って、暇な職場や慣れた職場では、休もうと思えば有給休暇20日を余裕で取得できます。
しかし、そうしていないのは、周りの同僚や上司がそんなに休んでいないから。
最近 話題になっている「働き方改革」のおかげで、少しずつ休みが取りやすい雰囲気が出来てきたとも感じているので、皆が少しでも多く、自由に休みを取りたい時に取れる職場になれば と願っています。
休みの理由を言う必要はあるか
有給休暇を取る時に、理由は必要ありません。
職場の人に、休む理由を言う必要もありません。
私は、ほとんどの場合、理由を言わずに「休みます」とだけ伝えます。
なぜか?
毎回、「〇〇で休みます」と伝えていると、特段の理由なく、自分のリフレッシュ目的や 美容室に行くから休むなどの場合に、 理由が言いづらくなってしまうのが嫌だからです。
実際は、理由を言って休む人の方が圧倒的に多いですけどね。
休む理由としては、「体調不良」と「 子供の予定」が圧倒的です。
体調不良で休む場合の周囲の反応
体調不良に関しては、当日の朝、電話をしてきて休みを伝えるというようなケースも多々あります。
急な休みにはなりますが、その日に自分がいなければならない大切な予定などがなければ、 急な休みでも特に問題はありません。
体調不良はお互い様ですので、周囲の理解もあります 。
出勤していても、具合が悪そうな同僚がいると、「早退して早く帰りな」と多くの人が声をかけてくれます。
そのような時は、遠慮せずに、早く帰った方が良いでしょう。
最悪なのは、無理をして体調を悪化させ、肝心な時に休んでしまうというパターン。
周りの職員にも迷惑がかかりますので、そうならないためにも、 早めに休み、早めに回復するよう努めましょう。
子供を理由に休む場合の周囲の反応
また、子供を理由とする休暇についても、公務員職場 は非常に理解があります。
子育て中の職員は、子供の体調不良、行事など、休まざるを得ない機会が多くありますが、皆、快く対応してくれます。
理由としては、働く女性が非常に多いことと、男性公務員の配偶者も働く公務員ママであるというケースが多いためです。
育児で休暇を取るのはやむを得ないことと皆が考えているのです。
保育園から熱で呼び出しなどがあった際も、 嫌な顔をされたという経験はありません。
この点は、本当に公務員になって良かったと思えるところです。
自分も、それなりの年齢になったら、育児中の後輩職員を積極的にフォローすることで、自分がフォローをしてもらった恩返しをしたいと思っています。
まとめ
今回は公務員の休暇をテーマにお伝えしてきました。
休みたい放題とは言えませんが、休暇に関しては、それなりに恵まれているのが公務員職場と言えるでしょう。
では、今回のポイントです。
- 有給休暇の平均取得日数は、地方で11日、国で14日
- 夏季休暇や正月休暇は、きちんと休める
- 働き方改革で、休みやすい雰囲気ができつつある
- 体調不良や子供関係を理由とした休みに理解がある
休むべきときはしっかり休み、ワークライフバランスをとりながら、充実した毎日を過ごしましょう!
公務員の忙しさと部署との関係についての以下の記事も参考にどうぞ!
優秀な公務員は忙しい職場に配属されるの?暇な部署は左遷人事!?
本日も、貴重なお時間の中で、文章をご覧いただきまして、ありがとうございました!