こんにちは、現役公務員のミドニーです!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、地方公務員の王道出世コース!◯◯部署に異動すれば出世確実!?です。
地方公務員の王道の出世コースとは?
出世したい人が経験しておくべき部署とは?
現役地方公務員が公務員の出世コースについてお伝えします!
公務員にも出世コースはある
様々な部署・仕事がある公務員ですが、公務員にも出世コースというものは存在します。
公務員の出世コースを判断する目安としては、部署名がほぼ全てです。
3年から4年に一度、頻繁に部署移動を繰り返す公務員だからこそ、出世コースを歩んでいる人とそうでない人の違いは、その人の異動部署を見れば一目瞭然というわけです。
30代ぐらいまでの若手職員の場合は、役職や階級などで差がつくことがありません。
そのため、これまでどのような部署を経験してきたのかを見て、その人が出世コースを歩んでいる優秀な職員なのかどうかを、周囲は判断するのです。
公務員の王道出世コースとは
王道の出世コースとして挙げられるのは以下の3部署です。
ちなみに、いずれも本庁の部署です。
自治体によって部署の力関係というものは若干変わってきますが、概ね以下の3部署に関しては、どの自治体においても出世コースと言えると思います。
財政部門
財政部門というのは最も力を持っている部署の1つです。
自治体の様々な事業は、基本的に限られた予算の中で実施されます。
そのお財布を握っているのが財政部門。
事業を実施するためのお金の采配をしているということは、ある意味自治体の舵取りをしている本部とも言えます。
どの事業にどれだけお金をかけるかといったことを決めるため、責任も重く、高度な判断力や情報収集力が求められる部署です。
公務員組織のなかでは、バリバリ働く印象のある人が多いです。
人事部門
職員の人事配置などの権限を握っているのが、人事部門です。
出世できるかどうかについても、人事異動次第ということを考えると、当然、力を持っている部署と言えます。
人の能力や適正を評価をし、適切な部署に配置するという役割を担っているため、公平かつ冷静な判断力が求められます。
キャラが濃い人が少なめで、穏やかな人が多い印象があります。
企画調整部門
自治体が歩むべきストーリーの調整を担っているのが企画調整部門です。(ちょっとオシャレに言い過ぎですが)
知事や市長など、自治体トップのブレーン機関ともいえる部署であり、自治体の行く末を担っているという意味で、当然力もあります。
役所で必要とされる調整力に長けた、文句なしで頭が良い人、キレ者が多い傾向にあります。
公務員の出世部署の特徴
例にあげた3つの部署には、いずれも優秀な職員ばかりが集められる傾向があります。
また、自治体運営における重要な権限を持っている部署という特徴もあります。
重要な部署には能力のある人が配置されるというシンプルな構図です。
大袈裟に言うと、自治体の命運を左右する精鋭部隊と言ったところでしょう。
以下の記事にも書いていますが、そのような出世コース部署は、比較的忙しいことが多いです。
役所で指折りの激務部署ということも珍しくないと思います。
暇な部署ばかりを異動していて出世できるほど、公務員も甘くありません。
そのため、出世して偉くなった人は、公務員人生のいずれかの時期に、それなりに忙しく仕事をした経験を持っています。
とはいえ、採用から退職までずっと激務部署というケースはまれですので、一時期と思えば、頑張れないこともありません。
参考: 公務員の忙しい部署とは!?暇な職場とどっちがいいの!?
王道部署以外の出世コース
上記の3部署以外にも、公務員の出世コースというのは存在します。
わかりやすい目安が、忙しい本庁の部署。
忙しい部署というのは、仕事の量が多いことはもちろん、仕事の内容も難しいことが少なくないため、当然そのような部署には、優秀な職員が集められる傾向にあります。
まさに適材適所。
優秀な職員の所に、仕事が沢山集まってしまう仕組みです。
仮に自分自身が社長だとしても、優秀な社員により多くの重要な仕事を任せた方が、会社の業績が上向くということは容易に想像できます。
そう考えると優秀な職員に仕事が多く回ってくるのはやむを得ないところです。
忙しくても出世コースでないケース
非常に忙しい部署でありながら、その忙しさの理由が仕事の内容ではなく、周囲の同僚に恵まれなかったため、というような部署もあります。
同僚が恐ろしく仕事が出来ないとか、休職職員か多いなどにより、フォローに追われるというケースですね。
そのような場合は、残念ながら出世コースとは言えません。
言い方は悪いですが、貧乏くじです。
頑張って遅くまで働いてるのに、評価されないのは辛いところですよね。
とはいえ、身近な上司などはきちんと見ていて評価してくれることもあると思いますので、そこに期待しましょう。
ちなみに、公務員の残業の実態については、以下の記事で詳しく解説しています!
参考: 公務員は残業なしって本当!?残業時間の実態や上限を暴露!
王道部署に異動するためには
出世のために王道の出世コースに乗りたいという人はいるかもしれませんが、人事異動というのは、そう簡単に希望が通るものでありません。
というか、ほぼ人事異動の希望なんて通りません。
皆の希望を聞いていたらキリがないんですよね。
そのため王道部署に異動するための最低条件が、職員として優秀であるということになります。
そうでないと忙しい部署において、足を引っ張る存在となってしまいます。
まれに能力を過大評価されて激務部署に異動してしまう人がいますが、異動先で本人も周囲も辛い思いをしている場面を見かけます。
能力や得意分野には個人差があります。
能力に見合わない部署への異動は、結果として、自分自身が辛い思いをするだけです。
国や企業への出向も出世コース
出世コース部署以外の出世コースとして挙げられるのが国や企業への出向です。
限られた選ばれし職員のみが、国の本庁等で出向という形で働くチャンスがあります。
市町村の場合は、都道府県に出向というような形もありますね。
逆に都道府県職員が市町村に出向するという形もあるのですが、一般的に出世コースとして捉えられるのは上位機関への出向です。
都道府県であれば国、市町村であれば都道府県又は国への出向ということです。
それ以外にも、民間企業に出向するというケースもあります。
いずれもある程度、将来の幹部候補であるといえます。
なかには、出世したくないということで、国への出向を拒否する人もいるわけですが・・・出世したくない人の事情については、以下の記事で解説しています!
参考: 出世したくない公務員の出世拒否理由に納得!出世のデメリットは沢山!
まとめ
出世コースを歩むということには、デメリットもあります。
いらぬ妬みを受けたり、忙しすぎてプライベートが犠牲になったり。
また、エリート激務部署に異動した途端、一年もたたずに退職したり、病んで休職してしまう人も少なくありません。
それでも、望んだからといって誰しもが歩めるわけではないのが出世コースです。
意欲と能力があり、出世コースに配属されたのならば、奢ることなく(←結構います。勘違いしちゃう残念な人。)真摯に目の前の仕事に取り組みたいものですね。
「公務員が出世したところで、メリットあるの!?」という話は、以下の記事に書いていますので、興味があればどうぞ!
参考: 公務員が出世するメリットがショボ過ぎる!地方公務員が語るリアル!
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!