こんにちは、現役公務員のミドニーです!
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは、公務員の年賀状は禁止? 現役公務員が民間企業の夫と比較!です。
公務員に年賀状を送り合う習慣はあるのか?
民間企業の年賀状事情とどのような違いがあるのか?
現役公務員が、公務員組織における年賀状事情について詳しく語ります!
公務員は年賀状を送らない?
公務員組織内で年賀状が義務付けられているということはありません。
それどころか、公務員組織内では年賀状を送り合うという習慣がありません。
公務員組織といっても、国・県・市町村など、膨大な数がありますので、例外的な組織もあるかもしれませんけどね。
それでは、公務員が年賀状を送らない理由を解説していきます。
年賀状をやめるよう役所内で案内があった
実は、過去には公務員組織でも年賀状を送り合うという習慣がありました。
10年どころではなく、かなり前の話です。
しかし、「年賀状を送り合うのは自粛しましょう」というような通知のようなものが、役所内で出されたようです。
そのため今では、職場の人に年賀状を送るとか、もらうといったことは一切ありません。
公務員が職場の人に年賀状を出すと、きりがない
公務員というのは3~4年程度で様々な部署に異動を繰り返します。
そのため同じ部署の1/3くらいのメンバーは毎年入れ替わります。
もし、仕事で関わった人や同じ部署になった人全員に年賀状を出していたらどうなるでしょう。
年賀状というのは一度出し始めたらなかなかやめられませんよね。
つまり公務員が関係者に年賀状を出し続けていたら、退職する頃には膨大な数の年賀状を出さなければいけなくなります!
気になったので計算をしてみました。
【仮定】30人の部署を4年に一度異動し、部署全員に年賀状を送り続けた場合
退職する時に年賀状を送るべき相手はなんと・・・
約600人
年賀状代は毎年約4万円・・・。
年賀状文化が公務員組織になくて良かったと、本気で思いました。
年賀状を出すには住所などの個人情報が必要
一昔前は卒業アルバムに個人の住所や電話番号が記載されるなど、個人情報はかなりユルユルでした。
今では考えられないことです。
公務員についても、昔は職員同士の住所や自宅の電話番号などがリスト化されていたり、誰でも簡単に入手できる状態にありました。
しかし、個人情報について厳しく言われるようになってから、基本的には本人に聞かない限り住所等を知ることはできなくなっています。
もちろん、庶務や人事の担当者は知っていますが、聞かれても他人の個人情報を勝手に教えるようなことはしません。
このような風潮の中で、人の住所や電話番号などの個人情報を本人に聞くことについても、ハードルが高くなってきたと感じています。
職場の上司が若い女性に住所や連絡先などを聞くと、うっかりするとセクハラなどと言われかねないご時世です。
実際、住所を悪用されると迷惑行為につながる恐れはありますしね。
年賀状を送るためには相手の住所を知る必要がありますので、個人情報モラルの向上と年賀状廃止は無関係ではないでしょう。
公務員は本当に年賀状を出さないのか?
私も公務員として長く勤めていますが、今まで同じ部署の人から年賀状を受け取ったことはありません。
私自身も出したことがありません。
入庁して最初の年末に、年賀状についてどうしたらいいのかわからず、職場の先輩に確認をしました。
その時に「年賀状は出さないルールになっている」と教えていただき、今に至っています。
もちろん、歳の近い職場の友人や同期など、個人的な友人と言える間柄の人には年賀状を出しています。
しかし、お世話になっている上司や尊敬する上司であっても、年賀状を出したことはありませんし、後輩からももらったことはありません。
周囲も同じなので、それで問題ないと思います。
むしろ、もらった方は面倒に思うのではないでしょうか?(私は友人以外からもらうのは面倒です。)
もらった時は嬉しいですが、年賀状ってやめ時が難しく、手間が増えていくからです。
特に50代以上の上司などは、徐々に年賀状を負担に感じてきているはずです。
シニア層で「今年で年賀状はやめさせていただきます。」という年賀状卒業宣言をする人は徐々に増えてきているようですしね。
「送られて嫌な人はいないはず!」と決めつけてとりあえず出すのは、相手の迷惑になることもあることを知っておきましょう。
ちなみに、50代以上の公務員や定年退職済みの元公務員の方などは、過去に年賀状文化が公務員組織にあった頃を知っている世代ですので、役所内の一部の人とは今も年賀状を出し合ってている(過去からの継続)という人もいるようです。
くどいようですが、一度始めたらやめられないのか年賀状です!
役所外の仕事関係者に年賀状は出すのか?
仕事でお付き合いのあった民間企業の人や、別の役所の人、関係団体の人などに対しても、年賀状は出していません。
個人としても職場としても、年賀状を出すことはありません。
逆に、相手先から職場や個人担当者宛に年賀状が届くということはあるのですが、基本的に年賀状を返信することはしていません。
また、公務員組織の年賀状廃止ルールを知っている企業や組織の人の場合、気を使って年賀状を出してこないというパターンもあります。
年賀状が届いても年賀状を返さないというのは、それはそれでマナーとしてどうなのかとは思いますが、組織としての慣例は、そのような対応となっています。
民間企業の会社員の年賀状事情
会社員と言っても、民間企業は規模や業者など様々ですので一概には言えないかもしれません。
そこで会社員として勤務する、私の夫の年賀状事情と公務員を比較してみました。
夫の勤務先では、社内で年賀状を送り合うのが通例のようです。
むしろ義務に近い雰囲気とのこと。
社会人としてのマナーということでしょう。
公務員ほど頻繁な部署異動ではないため、なんとか送ってはいるものの、年々枚数が増えていきます。
宛名や裏面の写真・イラストなどはプリンターで全て印刷できますが、やはり直筆の一言コメントは書くのがマナー。
毎年、定型文の一言を手書きするだけでも、ひと苦労です。
公務員組織に年賀状文化がなくてつくづく良かったと思う瞬間は、個人的な冬の風物詩です。
まとめ
SNSの浸透した今の時代、年賀状というのは面倒に感じる人が多いですよね。
若い人ほどその傾向はあるでしょう。
実際、年賀状を送る人は年々減っているようです。
古臭いイメージの公務員組織でありながら、年賀状に関してはいち早く合理化されていて、珍しいなと思ってしまいました。
年賀状に悩まされることもないため、公務員の正月休暇はゆっくり休めるかもしれませんね。
参考:【2019正月休暇】公務員の年末年始の休日は何日休み?
それでは、今回も貴重なお時間のなか『現役公務員ママの本音とリアル』をご覧いただきまして、ありがとうございました!